米フォーブス誌が選ぶ「世界で最も革新的な会社ランキング」1位セールスフォース(Salesforce)の決算書と株価をチェック!

セールスフォース(Salesforce)は1999年にソフトウェア開発・販売で有名なオラクル社で13年のキャリアを持ち、オラクル史上最年少で幹部に就任したマーク・ベニオフCEOが創業したクラウドアプリケーションおよび、プラットフォームを提供する米国企業です。

この記事のポイント

・セールスフォース(Salesforce)は企業の営業活動を支える顧客管理システムサービスを提供する米国の企業です。
・2020年1月末発表の年次報告書によると、売上高は前年比29%増の171億ドルです。
・全ての売上の90%以上は定額サービルとサポート部門(Subscription and support)によるものです。
・売上を地域ごとにみると、南北アメリカ地域の売上が最も高く、売上の70%がこの地域での売上でした。

ビジネスを進める上で必要なことは商品販売や、顧客管理マーケティングなど多くの分野に渡ります。
新規顧客の開発や、顧客に対応するためのカスタマーサービス、顧客のニーズを把握してそれを販売につなえるためのリサーチマーケティング、場合によってはオンラインストアの立ち上げも必要になるかもしれません。

セールスフォース(Salesforce)はビジネスを拡大する上で、必要と思われる様々な局面に合わせたサービスを提供しています。

セールスフォース(Salesforce)は製品を統合CRMプラットフォームにまとめる形でサービスを展開しています。
CRMとはCustomer Relationship Managementの頭文字を略したもので、直訳すると「顧客管理運用」「顧客管理関係」になりますが、その言葉の表す通り、顧客と関係を構築することでビジネスをすすめる営業の方法です。

顧客が何を望んでいるのか心配事やニーズを整理して分析することで、ビジネスを拡大する営業手法である顧客管理運用システム(CRM)を具体的に進めるためには営業部やマーケティング部、カスタマーサービスや販売部など、部署によって必要とされることは違います。
それらのすべての部署で顧客一人一人の情報を共有できるサービス統合CRMプラットフォームだとセールスフォース(Salesforce)は説明しています。

それでは、企業の営業活動に必要だと思われる様々なシステムを提供しているセールスフォース(Salesforce)の決算書をチェックしていこうと思います。

セールスフォース(Salesforce)の決算書をチェック

2020年1月末に発表されたannual report(年次報告書)から財務状態を確認します。

年次報告書内に書かれている概要をまとめてみました。

売上高は前年同時期に比べて29%増170億ドルです。
・部門ごとでみてみると、サブスクリプション(定額サービス)及びサポート部門の売上は前年同時期に比べ29%増加の160億ドルで、プロフェッショナルサービスやその他部門による売上は前年同時期に比べ21%増加の11億ドルでした。
・1株当たりの利益は0.15ドルでした。

まずは売上高や営業利益について2018年から3年分の推移をピックアップしてみました。売上高は毎年20%以上増加しています。

売上高、営業利益、当期純利益をグラフに抜き出してみると、売上高は毎年伸びています。
一方、営業利益がマイナスには至らないものの低いことがわかります。
事業拡大途中の企業では得た利益を次のサービス拡大への投資研究開発へ費やすため、売上に比べて営業利益が出ないことはよくあります。
売上高が順調に伸びている間は、注意しつつもそこまで神経質になる必要はないかな、と思っています。

セールスフォース(Salesforce)の部門ごとの売上

セールスフォース(Salesforce)の部門は決算書によると下記の2部門です。
・定額サービスとサポート(Subscription and support)
・プロフェッショナル向けサービスとそのほか(Professional services and other)

部門ごとの売り上げと前年比を日本語の表にピックアップしてみます。

定額サポートサービスは、契約した一定期間中サービスが提供されるシステムですがセールスフォース(Salesforce)では固定価格と合計金額の割合(パーセンテージ)から相対的に計算される2つの価格設定が適用されています。
部門ごとの売上を円グラフにすると、定額サポートサービスによる売り上げが90%以上を占めていることになります。

売上の90%以上を占めるサブスクリプション(定額サービス)とは?

セールスフォース(Salesforce)の売上の90%以上を占める定額サービス(Subscription)とサポート部門の内訳を詳しくみていこうと思います。決算書によるとサービス内容は4つに分けられます。

定額サービスとサポート部門(Subscription and Service)の内訳
・営業支援アプリケーション(Sales Cloud)
・カスタマーサービス向け(Service Cloud)
・プラットフォームによる統合型サービス(Salesforce Platform and Other)
・マーケティングと取引向け(Marketing and Commerce Cloud)

内訳について日本語の表にピックアップして、前年同時期との増減を確認してみると、各サービスともに前年同時期から売上を伸ばしています。

2020年末1月時点で各サービスの内訳がイメージしやすいよう、グラフにまとめてみました。

セールスフォース(Salesforce)の売上の90%以上を生み出している定額サービスとサポート部門(Subscription and Service)の内訳ですが、2017年からの売上変化も確認してみようと思います。
こちらが決算書からピックアップした各サービスの売上変化です。

年々売上を伸ばしていることが分かります。イメージしやすいよう、グラフにまとめてみました。

定額サービスとサポート部門(Subscription and Service)部門において提供している全てのサービスにおいて売上を伸ばしています。

地域ごとの売上をチェック

セールスフォース(Salesforce)がサービスを提供している地域ごとの売上も確認してみます。決算書では、以下の地域に分けて売上を確認することができます。
・南北アメリカ(Americas)
・ヨーロッパ(Europe)
・アジア太平洋(Asia Pacific)

それぞれの地域の売上と、前年同時期からの増減をピックアップした表が下記になります。

最も大きな割合を占める国は、創業の地である南北アメリカですが、売り上げが最も伸びた場所はヨーロッパです。イメージしやすいようグラフにまとめてみると、70%を南北アメリカ地域での売上が支えていることが分かります。

セールスフォース(Salesforce)のライバル企業とは?

セールスフォース(Salesforce)のライバルオラクル社やアドビ社、マイクロソフトなどが挙げられます。
顧客管理システム(CRM)では創業者マーク・ベニオフCEOが13年在籍したオラクル社、マーケティングの計画を1つのベースに統合するマーケティングシステムを販売しているアドビ(Adobe)、営業・マーケティング・サービスや財務・オペレーションや人事部門まで網羅したアプリケーションを展開するマイクロソフトなどが競合するアプリケーションを販売しています。
下記の3つのアプリケーションにおけるシェアをセールスフォース(Salesforce)が公表しています。
・CRM(顧客運用管理)アプリケーション
・セールスアプリケーション
・カスタマーサービスアプリケーション

CRMアプリケーションでは2位のオラクル社に比べて16.8%という高いシェアを獲得しているようです。
またセールスアプリケーションでは37.9%ものシェアを得ています。

セールスフォースのHPに世界に占めるシェアについて載っています。
https://www.salesforce.com/jp/campaign/worlds-number-one-CRM/

カスタマーサービスのアプリケーションでは40%を超えるシェアを獲得しており、3つのアプリケーションソフトの分野で世界1位のシェアを獲得していることが分かります。

セールスフォース(Salesforce)の株価は?

セールスフォース(Salesforce)の株価推移をチェックしています。

前年比と比べて売上高を上げていることや、「インターネットを介してサービスを提供するクラウドシステムは今後世界的にも伸びるだろう」という予想が生んだクラウドサービスを提供する会社への市場の期待、ライバル企業に比べてシェアでリードしている点からも株価を伸ばしているようです。
株価指数をチェックしてみると、個人的には、株価収益率(PER)がかなり高い印象です。

株価収益率(PER)は今の株価が1株当たりの純利益の何倍の値段かを示す数字です。
この数字が低いと株を購入した場合、その1株が生み出す純利益によって、購入した株価を早く回収できますからお得ということになります。
現状は115倍ですから、現状の株価を回収するには115年かかるという計算になります。

株価収益率(PER)は目安の1つですから、現状の予想を超えて会社の事業が拡大する可能性を考えれば数字が高くても投資することをやめる理由にはなりません
ただ、株に投資できる資金が限られた一般サラリーマンには少し躊躇してしまうレベルのPER数値かな、と個人的に感じます。

本日はセールスフォース(Salesforce)の事業内容や決算書、株価をご紹介いたしました。

御拝読ありがとうございました。

※投資は元本が保証されません。損失が出る可能性を考え、投資するかどうかは自分自身で考え、失っても生活に支障が出ない余剰資金で行うことが大切です。

にほんブログ村 株ブログへ