フェイスブック(FB)の決算書・株価と今後見通し

フェイスブック(Facebook)は米国カリフォルニア州に本社を持つ米国企業です。SNS(ソーシャルネットワークサービス)と呼ばれるインターネット上で社会的関係(ソーシャルネットワーク)、つまり人間関係を築けるサービスなどを提供しています。

FacebookやInstagram(インスタグラム)、WhatsApp(ワッツアップ)を提供

フェイスブック(Facebook)が提供しているSNSには、創業当時から運営しているフェイスブック(Facebook)、加えてインスタグラム(Instagram)があります。

また、メッセンジャーアプリと呼ばれるリアルタイムでメッセージのやり取りができたり、電話などの機能を提供するアプリケーションとしてワッツアップ(What App)メッセンジャー(Messenger)のサービスも提供しています。

2004年にハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグ氏と彼のルームメイトだったダスティン・モスコヴィッツ氏、クリス・ヒューズ氏、エドゥアルド・サベリン氏らが創業したフェイスブック(Facebook)は現在時価総額で4900億ドル(約50兆円)を超える巨大企業となりました。

それでは2020年1月〜3月期のフェイスブックの決算発表を見てみようと思います。

フェイスブック(Facebook)2020年1月〜3月期決算

総売上は前年同時期に比べて17%増加の177億ドルでした。
純利益は前年同時期に比べて102%増加の49億ドルでした。
フェイスブック(Facebook)の1ヶ月の利用者は前年同時期と比べて10%増加の26億人でした。
・フェイスブック(Facebook)が運営するアプリ「Facebook」「Instagram(インスタグラム)」「messenger(メッセンジャー)」「Whats App(ワッツアップ)」の4つのうち、いずれか1つを一ヶ月のうちに利用したユーザー数(MAP/Family monthly active people)は初めて30億人に達しました。

決算書がこちらになります。

Edgar HPより

2018年からの売上高(Total Revenue)、営業利益(Income from operations)、当期純利益(Net income)をピックアップしてみました。

売上高は伸びています。前年比との成長率を見てみると、2018年には前年比49%の増加でしたが、2019年には25%2020年には18%とその勢いは落ちているようです。イメージしやすいようグラフにもまとめてみます。

決算書では下記の通り、ユーザー数も増加していると伝えられました。

・フェイスブック(Facebook)の1日のユーザーは前年同時期に比べて11%増加の17億3000万人でした。
・フェイスブック(Facebook)の1ヶ月の利用者は前年同時期に比べて10%増加の26億人でした。
・とある1日に、フェイスブック(Facebook)が運営するアプリ「Facebook」「Instagram(インスタグラム)」「messenger(メッセンジャー)」「Whats App(ワッツアップ)」の4つのうち、いずれか1つを利用したユーザー数(Family daily active people/DAP)は前年同時期に比べて12%増加の23億6000万人でした。
・フェイスブック(Facebook)が運営するアプリ「Facebook」「Instagram(インスタグラム)」「messenger(メッセンジャー)」「Whats App(ワッツアップ)」の4つのうち、いずれか1つを一ヶ月のうちに利用したユーザー数(Family monthly active people/MAP)は29億9000万人に達し、これは前年同時期に比べて11%の増加でした。

決算書の原文(Facebook reportより)

地域ごとのフェイスブック(Facebook)ユーザー数は?

増加を達成したユーザー数ですが、具体的にどの地域でどの程度ユーザーが増えているのか、フェイスブック(Facebook)が投資家向けに発表した年間レポートから数字をチェックしていこうと思います。まずは世界全体でのフェイスブックの1日のユーザー数(利用者数)がこちらです。年々増加していることが見て取れます。

フェイスブック ANNUAL REPORTより

フェイスブック(Facebook)では世界を以下の4地域に分けてユーザー数をカウントしています。
・アメリカ&カナダ
・ヨーロッパ
・アジア太平洋
・その他の地域

各地域のフェイスブックの1日の利用者数をまとめたグラフが下記になります。

フェイスブック ANNUAL REPORTより

アメリカ、カナダ、ヨーロッパの利用者の変動に比べて、アジア太平洋とその他の地域では増加している傾向が見えます。月間のユーザー数(利用者数)でもチェックしてみます。2016年以降の決算発表ごとに集計された月間ユーザー数を表にまとめてみました。

数字だけだとイメージしづらいのでグラフにまとめてみようと思います。まずは世界全体のユーザー数(利用者数)の変化がこちらになります。

世界のフェイスブック(Facebook)ユーザー数(利用者数)は増加していることが分かります。それでは内訳を地域ごとに分けて、どの地域でどの程度ユーザー数が変化しているのか確認してみようと思います。

最も大きな変化はアジア太平洋地域のユーザー数の増加で、次がアメリカ・カナダ・ヨーロッパ及びアジア太平洋以外の地域のユーザー数の増加ということが分かります。
では次にフェイスブック(Facebook)の売上の内訳を細かく見ていこうと思います。

フェイスブック(Facebook)の売上を支えている内訳とは?

フェイスブック(Facebook)の売上は2つに分類されています。一つが広告収入(Ad revenue)そしてそれ以外の収入(other revenue)です。
2018年から決算ごとに「広告収入」と「それ以外の収入」をピックアップした表がこちらになります。

フェイスブック ANNUAL REPORTより抜粋

これをグラフにまとめたものが下記になります。

広告収入が圧倒的に多いことが見て取れます。例として、2019年分を円グラフにしてみると売上全体の98%が広告収入から得たものでした。

念のため、地域ごとに分けた売上の推移も確認してみます。

フェイスブック ANNUAL REPORTより

アメリカ&カナダ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、それ以外の地域の全てにおいて、フェイスブック(Facebook)の売上は広告収入によって支えられていることが見て取れます。

このことから、企業が出稿する広告がフェイスブック(Facebook)の売上を左右するするため、広告の量が減る事態が起こればフェイスブック(Facebook)の売上も落ちることが予想されます。

フェイスブック(Facebook)の売上を支える広告収入

コロナウィルスの世界的流行(パンデミック)によって、企業が影響を受けた結果、広告出稿を取りやめることになればフェイスブック(Facebook)にとっては売上を失うことになります。
その点について決算書では下記のように述べられていました。

コロナウィルスの影響に関するコメント

・2020年1月〜3月期の最後の3週間は広告量が減り、結果、我々の広告収入も減少しました。
・3月は急激な広告の減少を経験しましたが、4月の第3週までにはその兆候は落ち着きを見せたと感じています
・4月の時点で広告収入は前年の同時期に比べ、ほぼ同じ水準になっていますが、これは1月〜3月期に比べると17%低い水準です。

コロナウィルスの世界的流行(パンデミック)の影響を受けた企業が広告料を取りやめることによって、フェイスブック(Facebook)も影響を受けていることが伺えます。
ただ、コロナウィルスの影響を受けた地域では外出が制限された結果、メッセージアプリの音声や動画通話が2倍以上増加し、イタリアではフェイスブック(Facebook)の利用時間が70%以上増加し、グループビデオ通話は3月時点で1000%増加したとザッカーバーグCEOは語っています。

フェイスブック(Facebook)の利用者数や利用時間が増加したことは、フェイスブックのビジネス上はプラス要素ですが、フェイスブック(Facebook)の売上が広告収入に大きく依存していることを考えると、コロナウィルスの世界的流行(パンデミック)の影響を受けた企業が広告料を減らす点は、十分に気にすべきポイントだと考えられます。

企業が広告料を減らすということは、つまりフェイスブック(Facebook)の売上が減ることでもあり、実際フェイスブックでは今後の広告減少を見越して、コスト削減をめざすとも言われています。
4月以降もコロナウィルスの世界的流行(パンデミック)の影響を受けると考えて、注視した方が良いと考えています。

御拝読ありがとうございました。

※投資は元本が保証されません。損失が出る可能性を考え、投資するかどうかは自分自身で考え、失っても生活に支障が出ない余剰資金で行うことが大切です。

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