アップル(AAPL)の株価・決算と今後の見通し

iPhoneiPadMac製品など日本でも多くの人が手にしているアップル製品、その開発・販売をおこなっている米国企業アップル社(Apple)が2020年1月〜3月期の業績を発表しました。

まずは決算発表のポイントをまとめてみました。

2020年1月〜3月期アップルの業績発表ポイント

「サービス」部門過去最高の133億ドルの売り上げを達成しました。
「ウェアラブル」部門四半期で最高の売り上げを達成しました。
・1株当たりの利益は2.55ドルで前年比4%増となりました。
・コロナウィルスの世界的大流行(パンデミック)による不確定な要素により、次の4月〜6月期の予想発表は行いませんでした。

総売上は前年同時期に比べて0.5%増加という結果が発表されました。こちらが発表された決算です。

EDGAR HPより

売上高は前年同時期に比べ0.5%増加した、583億ドルでした。

発表された売上高(Total net sales)、営業利益(Operating income)、当期純利益(Net income)を抜き出して、過去3年分の売上と比較してみます。売上が目に見えて伸びているかと言われると、そうとは言い難いことが分かります。

こちらもイメージしやすいようにグラフにまとめてみました。

ここ3年の売上推移について、イメージを掴んだ上でアップルの売上の内訳について詳しくみていこうと思います。まずは、アップルの製品がどこの地域でどれだけ売れているかを確認してみます。
決算書には地域ごとの売上も載っています。

地域ごとのアップル製品売上

地域ごとの売上集計

アップルでは以下の5地域に分けて、売り上げを集計しています。
・アメリカ
・ヨーロッパ
・中華圏

・日本
・上記以外のアジア太平洋地域

各地域ごとの売上を前年同時期と比較してみます。アメリカ、アジア太平洋地域では売上を伸ばしていますが、ヨーロッパ・中華圏・日本では売上を落としています。

ヨーロッパ、中華圏、日本での売上が落ちた原因について、ティム・クックCEOは下記の点をあげています。

コロナウィルスによる売上への影響

・アジアの部品調達先や、製造メーカーの多くがコロナウィルス感染拡大を予防するために事業停止となったため、一時的に製品の製造ラインが遅れたり、供給に問題が発生しました。
・同じタイミングで、中国では主要な販売先である小売店42カ所、全てが休業となりました。
・その後、コロナウィルスは世界的大流行(パンデミック)となったため、他の地域においても小売店が休業となり、営業再開を待っている状況にあります。

アップルは決算発表の電話会議においても、コロナウィルスによる流通ラインの乱れは新製品であるiPhoneSEのスケジュールにも影響を与えたことを語っています。またコロナウィルスという不確定要素がもたらす影響が大きいとして、4月〜6月期の業績予想は発表を取りやめていますが、その背景にはヨーロッパ・中華圏・日本での売上低下と製造ラインの乱れがあったと思われます。

どの地域での売上が最も大きいのかイメージしやすくしてみました。

アメリカでの売上が全体の44%を占めています。次点がヨーロッパで25%、その後16%を占める中華圏9%を占める日本と続きます。

アップル製品ごとの売上

アップルでは製品ごとの売上構成も発表されていますので、細かく見ていこうと思います。

アップル製品ごとの売上構成

売上製品は以下の5つに分類されています。
・iPhone
・Mac
・iPad
・Wearables, Home and Accessories(ウェアラブル、ホーム)
・Service(サービス)

Wearables, Home and Accessories(ウェアラブル、ホーム)とは?
「Wearcable」とは「身につけられる」という意味で、具体的な製品ではApple WatchAirPodsなどがあります。ホーム製品にはApple TVHome Podなどの自宅向け製品、またApple Pencilケースなどのアクセサリー類が含まれています。

Service(サービス)とは?
この部門では、インターネットを通じてサービスを提供するiCouldApple Music、また2019年から始まった定額サービスであるApple TV+などが含まれまあす。

各製品ごとの売上を前年同時期との増減と共にピックアップしてみました。

ウェアラブル製品が22%増、サービス関連が17%増となっています。
サービス関連は過去最高の売上高を達成しています。アップル社も決算発表で、コロナウィルスの世界的な影響にも関わらず、前年同時期よりも売上を伸ばせたのはサービス関連部門の過去最高の売上と、ウェアラブル部門の売上高と言っています。

好調な成長を見せたウェアラブル部門とサービス部門ですが、上記のようにグラフにて各製品ごとの売上をまとめていると、アップルにとってiPhoneは売上の50%を占める大きな製品であることが分かります。

サービス部門については、全体としては好調な伸びを見せたものの、細かく内訳を確認すると、クラウドサービスやApple Musicが好調な一方、アップル製品の保証サービスである「アップルケア」については売上が減速したということです。
その他、決算発表後の電話会議にてアップルが語ったトピックは以下のようなものでした。

今後に対するアップルの見通し

・コロナウィルスの影響により、供給が一時的に滞ったサプライチェーンは3月末の時点で通常の水準に回復しました。
・iPadやMacは外出自粛などの影響で自宅での勤務や、オンライン授業のために売上は上がるのではないかと考えています。
・一方、iPhoneやウェアラブル製品についてはコロナウィルスの与える影響が売上の成長を押し留める可能性を感じてます。

ウェアラブル部門やクラウドシステムや、Apple musicを配信するサービス部門が好調である点はプラス材料ですが、売上の50%を占めるiPhoneの売上については今後も注視する必要があると感じます。

御拝読ありがとうございました。

※投資は元本が保証されません。損失が出る可能性を考え、投資するかどうかは自分自身で考え、失っても生活に支障が出ない余剰資金で行うことが大切です。

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